気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』はキャラクター小説

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)
自己を肯定するために、挫折を周りのせいにし続ける女優志望の姉、澄伽。そんな姉の様子を観察することに、面白さを見出してしまった妹、清深。中心人物の二人をはじめとした登場人物が特徴的で、ある特定の感情であるとか、環境であるとか、キャラがとても極端に書き出されてて面白い。小説ぐらいは、極端な話が読みたいもん。要領のよさは現実で十分。絶望(っていっても、前進を前提としたそれなんだけど)がいろんなとこで出てくるのも、いい。甘くねえのよ人生は、なんてね。(1/40)

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