ひきこもりツンデレ天才美少女と就職も決まらないダメ学生が、宇宙の作り方を追求する話。一見ハルヒっぽいラノベかと思いきや、ハードSFだったので驚いた。ぐいぐい読める。よく勉強したんだろうな、書き手の理系知識でうまーくSFっぽさが出ています。出しているんですが、そのぶんキャラクターが薄いんだよなー。作者が用意した答えに向かっていくための会話が話が多いと言うか。収束していくにしたがって、すべての登場人物がそのキャラクターである意味すらも失っていく流れは、いいのか悪いのか解りませんでした。自分で認識できる現実も大切にしよう、って言いたいのであれば、そのキャラの属性を踏まえた現実に落とさないと、なんか納得できないよなあ。もやもや。(6/40)