気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

簡単日記(20240223)

平野啓一郎『マチネの終わりに』を読む。天才と評されたクラシックギタリストの蒔野と、ジャーナリストで海外の通信社に勤務する洋子の出会いとそのゆくえ。世界的に活躍する40歳前後の2人を描いているせいか、各人がそれぞれに積み上げてきた知見と世界観があり、その強度が小説の中で丁寧に表されていくことで人間としてのリアリティが浮き上がってくるのが非常に筋肉質で面白かった。「恋愛」ってこうやって書けるのか。