ぐおー、『僕の小規模な失敗』という漫画がおもしろい！
工業高校に入学するも挫折し、フリーターになるも社会が怖くなって夜間学校に入っちゃう。漫画を描くことにアイデンティティの逃げ道を見出した、8割がた独白で構成されている一人まんが道。寂しさに気付くとぐるぐる続いちゃう感じとか、飲み屋でなみなみと注がれた日本酒をまずはズズーと啜るところとか、ディティールの書き込みが執拗で身につまされる。体験してる人はやっぱ表現が強い。この人、気弱でネガティブなわりに行動力があって、唐突にホームレスにあこがれてインタビューしてまわるくだりにぐっときた。暗くならないのは絵柄のせいかな、吾妻ひでおの『失踪日記』みたいな、漫画として世に出てよかったと思える話でした。オススメ。とくに東京でひとり暮らししてて、見切りがつかなくなっちゃってる僕らのような20代の人にオススメ。
