気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

簡単日記(20231102)

U-NEXTでポール・トーマス・アンダーソン監督『ザ・マスター』を観る。第二次世界大戦で精神的な傷を負った帰還兵が新興宗教サイエントロジーがモデルと言われているみたい)の教祖と出会い、ある期間を共にする話。ホアキン・フェニックス演じる帰還兵の、野犬のような際どさが印象に残る。作中で登場する新興宗教が用いた「プロセシング」「過去への旅」のアプローチが興味深かった。被験者の中に曖昧だが恐れとして存在しているらしき何かを、マスターが対話を通じて言語化・物語化させることで(本当にそのような有りようだったかは別として)被験者がコントロールできる安全なものとして扱う試みというか。主体は自分自身であり、自分が認知しないものは有効では無く、故に安易であるからこそ有用に見える、というか。