気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

美味しん坊将軍

「疲れる」という理由で立ち飲み屋のことをずっと敬遠していたのだけど、スペインでバルのはしごをしたのがすごく楽しかったので、考えを改めていってみました。横浜の下町、野毛で4軒はしご。以下メモです。


■1軒目はイタリアンバール『バジル』。

ショーケースに並んだ冷たい前菜は、1品で500円、2品盛りで600円、3品盛りでも900円というお手ごろな値段。写真はキノコのマリネとアンチョビのポテトサラダに、ホワイトアスパラを肉で巻いて揚げたの(名前忘れた)の3点盛り。ビール、ワイン、カクテルなんかもだいたい500円程度で気さくで良いです。サングリアの赤(りんご)と、グラスワインの白を頂く。どちらもさらっとしていて飲み易く、1軒目としてはぴったりのお酒でした。

このお店で飲み始めたのが16時頃。まわりを見ると、これから野毛を飲みあるこうと意気込んでいる飲み仲間同士で、景気づけの一杯をやっているみたい。それもそのはず、このお店、土日は13時から26時までやっているんだとか。昼からさくっと飲むのにはこの上ないお店なんでしょうね。


■気分がよくなったところで2軒目を探してふらふらしていると、なんだか年季の入っていそうな焼き鳥の暖簾。常連さんっぽい年配の方ばかりでちょっと怖気づいたけれど、勢いに任せて入ってみたのが焼き鳥屋『末広』です。カウンターに座ると、目の前に山になったシイタケが!

ビンビールを注文してからおずおずと、シイタケ、カワ、ネギマ、レバーを追加。ネギマだけタレで貰おうと思っていると、大将が「レバーはタレ?」と聞いてくる。反射的に「タレで!」と応えていました。お店がおススメしてくるものには従ったほうが、きっと美味しいものが食べれますしね。つきだしのキャベツの塩もみを食べていると、次々に串が出てきます。


確かに、とろりとしたレバーに濃いタレが合う。まるまる2つを串刺しにしたシイタケの旨味もたまりませんでした。旨味の分かる日本人でよかった。カワももっちりとしていて今までに食べたことのないようなまろやかさ。もつが美味しそうな予感がして、もっと注文してみたかったのですが、今回ははしごが目的ですから。また今度。後ろ髪を引かれながら席を立ちます。


■ビールで食欲が刺激されたのか、揚げ物が食べたくなってきたなーなんていいながら3軒目を探していると、おあつらえ向きに脂の匂いが。くんくん嗅ぎながら(要するにだいぶ酔っ払いながら)見つけたのが『福田フライ』です。

混雑した店内をひょいっと見ると、カウンターに少しの隙間が。入れそうかなーとおろおろしていると、奥の人からすこしづつ詰めてくれてスペースをつくってくれました。ありがとうございます、なんて言いながらさっそく注文。酎ハイに、串カツ、うずらの卵、ナス、レバー、それにクジラを揚げてもらいます。このお店、ソースが「普通」のと「辛いの」があるんだとか。にんにくと唐辛子の効いた「辛いの」でお願いすると、揚げ物の概念を揺るがすような串揚げが出てきました。

ぜんぜんカラっとしていない!むしろペタペタしています。でもこれが美味い。口に含んだ瞬間、鼻に抜けるにんにくの香り。クジラのようなクセのあるネタも、なんだかソースに組み伏せられて素直になっているような、非常にパワフルな味つけです。酎ハイが進む進む。ほかの人が頼んでいる白モツ炒めもプリっとしていて美味しそうだったのですが、これもまたの機会にとっておくことにしましょう。


■にんにくの匂いをぷんぷんさせながら、最後はさっぱりとしたお酒が飲みたいと1軒目の「バジル」の隣、スペインバー「ボデゴン・ノゲ」へ。サングリアの白とスペインブランデー、それにトルティーヤとなにかを頼んだ気がしますが、定かではありません。19時ころ大満足で帰宅しました。


なんのあてもなく、ふらふらしていただけなのにこの良い店に当る確立は尋常じゃありません。野毛おそるべし。あと面白かったのが、1軒目で一緒だったグループが、2軒目、3軒目でも飲んでいたこと。みんな、ぐるぐるはしごしてるんですね。美味しいお酒を飲んで、うまいもの食べて、また一週間がんばらねえとなーなんて思ったのでした。また行きたい。