職場の飲み会が好きだ。
そもそもお酒が好きなので酒のあるところが好き、という大前提はあるし、職場自体がまあ価値観も違うし趣味も違う人たちが生計を立てるために選択した経済的手法としての仕事を共有しているだけというゆるいつながりなのが良くて、学生時代に行ってきた選択も違うし仕事を通じて実現したい自己の姿も違うという幅のあるただの集合であるのにも関わらず酒という何かを弛緩させるものをお互い摂取しながら空中戦とも言える接点の少ない人間同士がいきなりゆるい話をしなければならないレギュレーションの場に放り込まれるという雑さもいい。
つまらない話しかできない人もかわいいし、世代間のギャップがあって話が通じないのもああ話が通じないなと開き直って酒を飲めばいいわけで、いまのところ酒が飲めること一択でこのジャンルは乗り切っている気がする。酒が飲めない体になったときにぼくはこの場のことをどう受け止めることができるのだろうか。