気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

21時

六本木ヒルズ森美術館15周年記念展『カタストロフと美術のちから展』へ。森美術館は21時閉館なので平日でも行けるチャンスがあってわりと行きがち。

カテジナ・シェダー《どうでもいいことだ》は仕事を辞めて無気力になってしまった母親が長年勤めた金物屋の商品を詳細に覚えていることに気づき、それらをドローイングしてみることを提案。その様子を記録したプロジェクト。自分の世界を「どうでもいいこと」として扱うのはさみしい。記憶という自分の内面をアウトプットする中で世界との関わり方を再発見していくプロセスが優しくて、好みの表現でした。

本展のサブタイトルは「先行き不透明な混沌とした時代に、アートだからできること」。できること、役に立つこと、みたいな話はあまりしたくないけれど、どうにかやっていくための手段としてアートもある、という選択肢がゆるく認識されている世界は悪くないのかもしれないなー。