気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

戯曲の食わず嫌いやめます

夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1)

夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1)

会話が中心だからこそ表現できる心の動きってあるんだなあ、戯曲、いろいろ読みたくなりました。中盤までは言葉の端々に現れる伏線を回収していく謎解きの面白さがあるし、娘の婚約を祝う一家の団欒が一変、人間のエゴイズムが語気から覗ける終盤はぞくぞくした。訳がすごく巧いせいもあるんだろうけど、戯曲ってすごいね、ちょう小説的だった。